Lily Allenで初めて聴いた曲は、セカンドアルバムの「Fuck You」だった。
優しいメロディ、柔らかい声でファッキューベリーベリーマッチと毒づかれるという未体験の辱めに一発で惚れてしまい、すぐにこれはファーストアルバムから聴かなくてはという気持ちになった。
ファーストアルバム『Alright Still』は彼女のセンスが存分に溢れまくっている良いアルバムだと思うが、一番好きで今でもよく聴くのが掲題の「Knock 'Em Out」。
リフミュージックといえば、Deep Purpleがギターでジャッジャッジャーン ジャッジャッジャジャーンとやっているようなハードロックを思い浮かべる人が多いんじゃないかと思うが、ハードロックに限らず、ギターに限らす、最高にクールなリフがあればそれだけで曲になるのは同じだ。
この曲がまさにそれで、ピアノのクールなワンアイデアにリリーが脱帽のセンスで言葉を載せてるだけで、進行らしい進行といえば4度に行って戻ってくるだけ。
フックの「Try desperately to think of the politest way to say」ってとこのpolitestの音のハメ方が好きなんだけど、こんなのも全然意識しないでやってるんだろうなぁ。
日本人の歌う英語ではなかなかこういうのができない。
ちなみにこの曲の歌詞は要約すると「うぜぇ男、声かけてくんなや」ってことです。
性格の表れた気の強い歌詞が多いのもリリーさんの特徴だ。
このアルバムを作ったときが21歳だと聞いて驚いたけども、そんな彼女も今30歳くらいか。
活動再開して昨年リリースされた3rd『Sheezus』は未聴だけど、どんなふうになってるんでしょうかね。

- アーティスト: Lily Allen
- 出版社/メーカー: EMI Europe Generic
- 発売日: 2006/08/01
- メディア: CD
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