ロックンロールに蟀谷を

踊れないほうの阿呆。Twitter:@oika

料理をしている話

料理をするようになりました。

学生時代にも比較的自炊していた時期はあったけども、その時期ぶりくらいかもしれないくらいに、真面目に料理をするようになりました。コロナ禍あたりから。

これまでにもちゃんと料理をしようとしたことはあったけども、モチベーションの続かない理由として、鉄のフライパンめんどくさい、洗い物めんどくさい、IH楽しくない、1口コンロ不便、というあたりがあった。

鉄のフライパン。
これは完全に自分が望んで買ったんだけども、鉄のフライパンは一生ものだとか、育てていくのが醍醐味だとか、仕上がってしまえばテフロン以上にくっつかなくなるだとかっていうロマンに魅せられて使い始めるものの、一度もうまくいった試しがなく、食材がこびりついては萎えて興ざめする、というのがいつものパターン。
それが、ティファールのアンリミテッドなやつに変えたら、もうテフロン楽すぎて、適当に火にかけたまま放置しても全然くっつかないことに感動。

洗い物めんどくさいも、鉄のフライパンめんどくさいのと繋がっている部分があり、フライパンの洗い物が楽になったことで幾分が気持ち的に楽になった。
あとは食洗機がほしいってのはもうずっと、これは本当にずっと昔から思っているのだけど、今のところ叶わぬ夢のままである。

あとIH。
IHは火事の心配がなく、これはこれで良かったんだけども、いかんせんフライパンをあおる度に非接触のアラートが鳴るし、いまいちいい感じの焦げ目がつかないしで、楽しさが半減する。
引っ越してガス火になったことで、料理が楽しくなった側面がある。
自分の場合、料理の楽しさは半分くらい火遊びの楽しさな気がする。

そして1口コンロの不便さ。
パスタを作ろうにも、麺をゆでつつフライパンを用意する、ということができない。
これも引っ越しで解消した。

そしてレシピの情報がインターネッツの海原には無限にあるというのも素晴らしい。
スーパーで安くなってる食材を無計画に買っても、それらの組み合わせで作るレシピが大抵は見つかる。
特にYouTube。だいたいの料理はリュウジさんかコウケンテツが作っていてすごい。

よく料理は科学だとか、入力を同じにすれば同じ出力が得られるあたりエンジニアリング的であるみたいな話も聞くが、自分の場合はそういう理由というよりは、単純に火遊びの楽しさに近い。
肉を焼くと、肉が焼けるのが楽しい。
だいたい男の作るようなものばかり作っている。チャーハン、やきそば、ナポリタン。
チャーハンなど、油の量や具材の量によってたまに失敗するあたりもスリリングだ。

スポーツでも芸術でもそうだが、プレイヤー・作り手を体験すると鑑賞のステージが上がる。
消費するだけでは気づけなかったすごさに気づけるようになる。
料理にそれを期待している側面もあるのだが、まだ味覚に大きな変化が起きるレベルには達していないか。味のわかる人になりたいものです。