BLEACHは1998年から2009年まで活動した沖縄の3ピースガールズバンドだ。
バンド名はBLEACH(ブリーチ)なんだけども、海外で活動するときに使った「BLEACH 03」という名前のほうが検索用に都合が良いので、03をつけて呼ばれることが多い。
僕が初めてこのアルバム『裸の女王』を聴いたのが高校生くらいのときで、これが初めて聴いたBLEACHでもあった。
場所までいまだに覚えてる。タワレコの試聴機だ。
「ケムリ ケムリ ケムリ (事故0 死亡101)」っていう全然意味のわからん名前のイントロ曲を明けて、耳に飛び込んできたのは怒涛の重低音リフと「アーッソェォミアェキゥー!! イカネイートケーテク!!」(ああ空を見上げ気づいた 行かないと枯れていく)って舌の足りなすぎるシャウト。
この一瞬で俺の中のジョナサンデイヴィスも完全にボーインヌした。
11年という長い活動の中で、創られる楽曲もいくらか変容を遂げた。
これの前のアルバムはもっととんがっていて、初期衝動むき出しの危うい感じがやみつきになる。
これより後のアルバムはボーカルかんなさんの声もだいぶ角が取れて、一直線なだけではない、趣向を凝らした楽曲もみられるようになって、それがまた格好よかったりする。
『裸の女王』はちょうど前後の良いところ取りで、凶暴でクールで迷いのない曲が揃った名盤だと思う。
Bleach03 Odoru Kubi (PV) - YouTube
長い活動の幕切れはけっこう突然で、まあ噂レベルだけど、方向性の違いだとかって話は耳にした。
そんな噂でもなんとなく納得できてしまうというか、ベースのミヤさんはミヤさんでなかなかぶっとんだ個性的なベーシストで、それがブリーチというバンドとして危うくもまとまっている感じがかっこよかったんだけども。残念だが仕方ない。
兎も角も、かっこいいバンドが報われる社会になりますように。
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