ロックンロールに蟀谷を

踊れないほうの阿呆。Twitter:@oika

Outer Wilds と、三体と、量子と宇宙と

書きたいことは色々あった気がする。そういえば鈴木実貴子ズがいいぞっていう話なんかをしたいと思っていたのだけど、以前ほど自分の書く文章に興味を持てなくなったのと、単に可処分時間が少なくなってしまったのもあって、めっきり更新をさぼっていた。

しかしまあアウトプットもせずただ歳を重ねるというのはよろしくないので、書く。

Outer Wilds

スマホアプリのライトなやつを除けば、久しくまともにやっていなかったゲームというものをやった。かなり長い期間かけて、ちびちびと。

Outer Wilds』。ネットでは2回くらいバズってたから今さら言うことでもないが、すごくよかった。

主な感想はいろんな人が書いているのと同じで、

  • ネタばれなしでやるべき
  • 操作は慣れるまでつらい
  • 記憶を消してもう1回やりたい

といったところになる。

とにかく構成が美しい。

新しい技を覚えたりアイテムを手に入れたりといったレベルアップが一切なく、ゴールは最初から見えるところにあり、手段も用意されている。

プレイヤーによってどこから手をつけるかが全然違うのに、ゴールにたどり着く頃にはちゃんと、点と点がつながり、大きな絵ができあがるようになっているのが見事としかいえない。

謎解きの内容も、ちゃんとストーリーを咀嚼することで解法が浮かび上がってくる感覚が心地よかった。

夏には Switch版も出るとのことなので、もっともっと広まって、続編が出てくれるといい。

三体

昔使っていた Audible から、もう1回無料お試し期間が使えるよというメールが来たので、無料期間だけのつもりで再び登録した。

以前は、読みたい(聴きたい)本がなさすぎて解約したが、今回見たら『三体』があることに気づいて、Ⅱまで消化するためにまんまと有料に移行してしまった。

作品自体も非常に面白かったし、加えて祐仙勇氏の朗読がめちゃくちゃよかった。
よくもまあ、あれだけの人物の声を使い分けられる。シーチアンなんて絵が浮かぶようだ。

三体を読んだ人の感想では、中国人の名前の読み方が覚えられないので、字面で記憶してたっていうような声を見かけるが、その点、オーディオブックでは漢字を意識する必要がないのが良かったかもしれない。
「章北海」だと確かに覚えられなさそうだが、音で「ジャン・ベイハイ」と言われると、力強い名前が印象に残りやすい。

一方で、「ウチュウジン」が唐突に登場して「!?」となっていたら、よく聴くと「宇宙塵」のことだったり、文字が見えないことでつらい部分もなくはないが。

量子力学とか

そんなわけで、たまたま時期を同じくして、宇宙を舞台とした素晴らしいSF作品2つに触れ、宇宙だとか量子論だとかいったものに俄かに興味を持ちだした、なう。

しかしなんせサイエンスや数学の素養がない人間なので、ググった程度ではなかなか正しい学びに繋がらない。

特に量子力学の消費のされ方といったらひどいものだ。
「スピリチュアル量子力学」やら「量子力学と引き寄せの法則」やらがいくらでも出てくる。

どうやら、かの有名な二重スリット実験について、ディーン・ラディンっていう超心理学者みたいな人がやった追試があって、観測者が念じたら結果に偏りが生じたぜみたいな報告をしたもんだから、「念じれば夢がかなう」みたいなよくわからん話が「量子力学」と結び付けられたりしている模様。

以上

なんの話だっけ。ともあれ正しく学び続けたいものですね。

三体

三体

  • 作者:劉 慈欣
  • 発売日: 2019/07/04
  • メディア: Kindle版