ロックンロールに蟀谷を

踊れないほうの阿呆。Twitter:@oika

無縁なものを傷つけて笑う

 実家での年越し。

 親父が前日と同じ話をしていたりすると、またこの酔っ払いは…くらいに以前は思えていたものが、そろそろボケの始まりか?なんて勘ぐってしまうような歳になってきた。

 

 2015年、M-1グランプリでは敗者復活のトレンディエンジェルが優勝。

 ネットで見かけたコメントに、若い女性の観客が多いステージでは女性コンプレックスに近すぎるネタはウケない、ハゲは遠いからウケるという旨のものがあって、後付けだなとは思いつつも頷いてしまう。

 松本人志が『遺書』だったか『松本』だったかで書いていた。

 笑いというのは誰かを傷つけて成り立つ場合が多い。ハゲネタで笑いをとればハゲは傷つくし、自分の毛じらみで笑いをとっても自分でちょっと傷ついていると。

 

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 小さい頃笑って見ていた、「陽子さんや、飯はまだかぇ?」「おじいちゃん、さっき食べたでしょ」という志村けんのコントを思い出して、今ではちょっと笑えないなーなんて考えた。

 

「松本」の「遺書」 (朝日文庫)

「松本」の「遺書」 (朝日文庫)

 

  

 

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