ロックンロールに蟀谷を

踊れないほうの阿呆。Twitter:@oika

tricot全国ライブツアー「tricot VS 47」参加レポート

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 「tricot VS 47」っていうから、47というバンドが対バンなのかと思ったら、全国47か所ライブツアーという意味ね。

 その2か所目で参戦してきました@札幌 cube garden。

 なんせ前回札幌に来たときは「女祭り」とかいってなぞに男子禁制のライブだったからね。待望のトリコであった。

 しかも直前にリリースされた3rdフルアルバム『3』。これがすこぶる良い。

 アルバムについてはまた気がむけば書くとして、ライブの話をしましょう。

 

 さっそくそのライブですが、アルバムのリードチューンともいえる「節約家」で出し惜しみなく幕を開けた。

 つづいて過去の曲から、うぉおうぉおと変な気分になる「アナメイン」

 

 そこから、「新しいアルバムをどれくらい聴いてきたかテストします」みたいなMCがあって、「よそいき」
 いぇーいぇーふーふーとコールアンドレスポンスが始まったので、テストってこれのことかなと思ったんだけども、そこから続けざまにくり出されたニューアルバム曲の数々を聴くうちに、もしやこれは「おまえらちゃんと気持ちよくなるツボを見つけてきたんか」というテストなのだな?と気づかされた。

 今回より前にtricotのライブに行ったことがあるのは2015年のRSRだけで、そのときは、変拍子に合わせきれずにいるオーディエンスに気を遣って「次の曲はtricotの中でも一番わかりやすい曲なので…」なんて言う場面もあったくらいだったが、今にして思えばあれば完全にライトファンに向けたフェスサービスだったのだ。

 最初にこのアルバム『3』を音源で聴いたときには、どちらかというと聴きやすくキャッチ―にまとめてきたかなんて思っていたけども、ライブでまるで印象が変わった。

 客に配慮する気ゼロ。メンバー各々が好き勝手に自分の一番気持ちいいポイントに合わせてビートを紡ぎ、なぜかそれが奇麗にまとまって大きく独特なグルーヴを形成する奇跡。

 特にその存在感を強烈に印象づけていたのが、新しくサポートドラマーとなった吉田氏だ。

 「ポークジンジャー」導入のドラムは音源よりもずっとアグレッシブで、空間を大胆にこそぎ取っていくようなビートアプローチが圧巻だった。

 

 そのほか、事前アンケートによるリクエスト曲として、「C&C」「G.N.S」「南無」の3曲。
 ニューアルバムの中で一番ふざけた曲であるところの「南無」は、リクエスト曲扱いだったので元々セトリに入れるつもりはなかったのかなと思うが、それにしては結構ハマってたというか、ライブ向きだなと思えた。

 どうでもいいけど、ランランランラン言っているのかと思ってたら、実は「なむなむなむなむ」と言っているのだなと今回気づいた(歌詞カードにも書いてた)。

 

 その流れのまま「庭」「99.974℃」と盛り上げに盛り上げて終了。

 さらにアンコールで、大好きな「おやすみ」に俺歓喜。

 そしてもう1曲、「大切な曲をやらせてください」と言って、ニューアルバムから3分弱の「メロンソーダ」

 「列車は月へ行ったりもしない」「新しい朝ももうこないしなぁ」という歌詞が、まるで「おやすみ」へのアンサーのようにも聞こえた。

 

 

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