ロックンロールに蟀谷を

踊れないほうの阿呆。Twitter:@oika

辻褄の合わない禁止制度にもやっとする

自分はどちらかというと、消費者だから偉いという考えは
もたないようにしてる人間ではあるので、
もちろん店員にタメ口なんて(向こうが使わない限り)使わないし、
理不尽なクレームをつけている人を見るとすごく嫌な気分になるのだけど、
頭の悪さが透けて見えるルールというか、
ご都合主義的な取り決めを見ると、どうももやっとしてしまう。

いや、別にあなたのところのルールだからいいんですけどー。
いいんですけどもー。もやもや。

 

先日、ダイニングバー的なところで友人3人で飲んで、会計が約12000円。

一人がまとめて払ってから、4000円で割ろうとしたときに、
千円札がないやと思って、お店の人に1万円をくずしてもらおうとしたら、
すいません両替えはしてないんですよと仰る。

両替えお断り自体はまあ珍しくもないけど、
「いや、いま会計してたんですよ」って言えば状況が伝わるだろうと思ったら、
「それでも一度レジを閉めてしまったので。」とかいうわけだ。
なんだそのコインロッカーみたいな境界線の引き方は。

こういう、なんか、運用のさじ加減でしょという感じのシステムが嫌いだ。

最近のカフェはノマドワーカーの利用を視野に入れてか、
各席に電源用のコンセントを備えてるところも多いけど、
その流れに乗ってノマド的な人を確保したかった近所のマクドナルドが、
わざわざ席にコンセントを設置しておいて
「パソコン用コンセントです」
「携帯電話の充電はご遠慮ください」
みたいな貼り紙してたのとかも最高にもやっとする。

タブレットはいいの?何インチからタブレット扱いになるの?とか、
PCのUSB端子にスマホ繋いで間接的に充電するのはセーフなの?とか。

消費者の良心に委ねるなら最初からルール化するなよと思う。
逆にルールにするなら、穴のないルールを前提として、
ルールの中での自由は認めるようにしないと都合が良すぎるだろうと。

いやもちろん、それらはすべて店側の自由で、
嫌なら利用するなというだけの話だから、消費者という立場から
文句を言う権利はない。
だからこそ、いやいいんですけど…と思ってもやもやするのである。

 

もういっこ、これは全然嫌な思いをする話でもないんだけど、
市内各地にある某大手スーパー。

時々、1万円分の商品券を買うと、1000円分×10枚に、
プレミアムとして500円分1枚がついてくるキャンペーンをやる。
これがお釣りも普通にもらえる商品券なわけ。

てことはこれ、1枚ずつ使って10円の商品を11個買えば、
それだけで390円現金で増えて返ってくるってことだ。
その金でまた商品券を買って繰り返せば、時給千円くらいにはなりそうだ。

実際、恥に重きを置く日本人でそんなことやる人もいないから
毎回普通にキャンペーンとして成り立ってるんだろうけど、
仮に、いざそういうことをやる人が現れたときに、
その人のせいにしてモラルがとか良心がとか言ってほしくないなあと思う。
それは制度の落ち度だろう。

 

何がもやもやするって、こういうのって、
感覚的に気持ち悪いってのを共感してもらえなかったら、
もう説得のしようがない気がするんだ。

すっごい昔のことだけど、幼稚園か小学1年くらいのとき、
みんなで自分で考えたすごろくを作りましょうっていう時間があって、
ある子、O君が、自分のすごろくのマスに「3ますすむ」って書いてて、
他のみんなで、O君それおかしいよって指摘したんだよ。
「3ますすすむ」だよって。マスだよ、マス進むだよって。

でもなんか全然伝わらなくて、だんだんみんな説得に必死になって
よってたかっていじめてるみたいになって、
O君も泣きそうになっちゃってたからそのままうやむやになって
終わったんだけど、そのときみたいな無力感。
すごいな、よくこんな出来事思い出したな自分。
しかもたいしてこのエピソードは関係ないな。