カビが目に見える状態になったときには既に見えない菌糸が張り巡らされてるので、見えるカビだけ取り除いてもダメだ
— akio (@oika) 2014, 6月 1
カビが目に見える状態になったときには既に見えない菌糸が張り巡らされてるので、見えるカビだけ取り除いてもダメだ
— akio (@oika) 2013, 6月 23
これ毎年言っているんだけど、どっかで聞いたレベルの話で、自分でちゃんと調べたことがなかったので、ドトールでレタスドック食べながらネットで調べられる範囲で調べてみた。
その道の方からの誤りの指摘などは歓迎です。
実際、目に見えるカビだけ取ってもダメなのか
結論からいうとこれは正しいらしい。
わざわざそういう言い方ではっきり書いているものは、信頼できそうなページでは意外に少なかったけれど、強いて挙げれば品川区保健所のページとかにも書いている。
そもそも専門的なことを書いているようなページでは、肉眼で見えない胞子がコロニー作って目に見える大きさになったものを俗にカビと呼んでること、およびカビの副産物であるカビ毒(後述)が全く目に見えないことから、常識的に目に見えるカビだけとって大丈夫なわけねぇだろあほかという感じなのかもしれない。
カビの生えたものを食べると腹を壊すか
実はカビと食中毒って直接にはほとんど関係ないらしい。
食中毒を起こすのは細菌やウィルスであってカビではないと。
(2011年8月発行)最近のカビに関する苦情相談と話題 -(一財)食品分析開発センターSUNATEC
といっても、カビが生えるまで放っておいた食べ物とかは細菌が増えてる可能性も高そうな気はするけど。
ただ、カビ毒は加熱で死なないのが多いけど、食中毒の原因となる菌は加熱で死ぬやつは死ぬ。
食中毒の原因菌の種類は以下などを参照。
セレウス菌とかは加熱に強そうなのでダメですね。
ヘルス&ビューティ情報情報 『第一回 『注意しよう!食中毒』|調剤薬局のサンキュードラッグ
カビ毒とは
カビが産出するマイコトキシンを一般にカビ毒と呼んでる。
カビ毒を産出するカビとしないカビがある。
カビが生えたものを食ったときに怖いのはこいつで、急性中毒症状と慢性的な毒性とがある。
急性中毒では最悪死ぬ。
といっても、けっこうな量を摂取した場合にしか発症せず、食糧難な状況下とかでなければまず発生しない。
なので現在問題になるのは、慢性的な毒性としての発がん性など。
カビ毒はカビを直接食べるケースだけじゃなくて、カビた飼料を食べた家畜の乳や肉経由で摂取するケースもあるらしい。
そんなわけでアフラトキシンみたいな特に怖いマイコトキシンには農産物や食品に対する基準値が国ごとに設けられていますよと。
そのへんの情報とか、カビ毒の種類とかについては以下が詳しかった。
(2007年7月発行)カビが産生する毒(マイコトキシン)- (一財)食品分析開発センターSUNATEC
微量のマイコトキシンの長期的な摂取の影響は、実はあまりわかってないよという話もあった。
家庭で手作りパンとかいってカビやすいパンを食べるときは、もっと気をつけたほうがいいんじゃないの?という話。
ヤマザキパンにカビは生えないの?
なんかヤマザキパンにカビが生えないのは使ってる添加物のせいだ恐ろしいぞとかいう本(リンクも張らないけど)のせいでヤマザキさんがガッツリ反論する羽目になったようです。
わざわざカビ生やす実験までしてる。
山崎製パン | ヤマザキからのお知らせ パンのカビ発生メカニズムと保存試験の結果について
カビの写真見たい
なんか横浜市がいっぱい載せてた。
結論として
・カビは目に見えるものだけを取ってもダメ。
・何がダメって、カビ毒がダメ。
・とはいえ、かびたものを1回2回食ったからどうということはない。
・それはそれとして食中毒はダメ。
以上、ご参考までに。